長野県が主催(運営事務局:株式会社Publink)する、長野県内の市町村が抱える課題を、多様な企業とのオープンイノベーションによって解決する取り組み「おためし立地チャレンジナガノ(以下「チャレンジナガノ」)」。
2021年度に始まったこの取り組みは、3年目を迎えました。
1年目は60者、2年目は51者、3年目は61者と、引き続き、多くの企業からの応募を集めています。
2024年3月7日に開催された『チャレンジナガノ2023 DEMODAY』の様子をレポートしていきます。
※本記事は、原則全文書き起こしとなりますが、イベントや話者の意図が一層伝わるように、一部(事務連絡、言い淀み、繰り返しなど)編集を加えております。
※記事内の肩書などは、イベント当時のものとなります。
おためし立地『チャレンジナガノ!』とは?
『チャレンジナガノ』は、長野県が主催するオープンイノベーションプログラムであり、2023年度で3期目を迎えた。
本プログラムは、「地域の課題・資源」と「企業の技術・ソリューション・アイディア」が結びつき、魅力あるビジネス創出と地域共創を推進しながら、最終的には企業立地にまで繋げることを目的としている。
具体的な事業スキームは次の図の通りである。長野県と受託事業者である株式会社Publinikが協力しながら、市町村の課題の磨き上げを行った後、マッチング支援や、事業推進・プロジェクト化の支援を行っている。
チャレンジナガノは、官民共創における「そもそも官民共創のきっかけがない」「テーマにあった熱意のある自治体職員に出会えない」「マッチングしてもビジネスとしてなかなか成立しない」というような課題を解決するために生まれたプロジェクトである。これらの課題を解決し、官民共創を推進していくために、チャレンジナガノは下記の点にこだわりながら事業を行っている。
おためし立地『チャレンジナガノ!』の成果
第3期目チャレンジナガノの成果は下記の通りである。61者の企業から、155の提案があり、市町村と企業の52のマッチングを創出することができた。
また、様々な企業から提案があり、県内外の企業や、大企業からの応募も集めている。
チャレンジナガノ 2023 DEMODDAYの様子
チャレンジナガノ 2023 DEMODAYで発表された各プロジェクトについて、5つの記事に分けて、発表内容を詳細なレポートにしているので、ぜひご覧頂きたい。
自治体と事業者の熱量、それぞれのストーリーから、”要点を知っただけ”では感じられない、官民共創の重要なコンテキストが見えてくると思う。
◾️伊那市:女性や若者が活躍しICT企業が集まる街を目指して「INAバレープロジェクト」
https://publingual.jp/archives/60900
◾️千曲市:全ての人に、より良い働く環境を 〜障がい者の工賃アップのための取り組み〜
https://publingual.jp/archives/60905
◾️喬木村:ICT教育先進地 喬木村のさらなる進化を目指して
https://publingual.jp/archives/60910
◾️駒ヶ根市:アルプスがふたつ映えるまち、駒ヶ根市の魅力発信による地域の活性化
https://publingual.jp/archives/60915
◾️パートナー枠市町村:長野県で続々生まれる市町村・企業による魅力的な共創プロジェクト
https://publingual.jp/archives/60918
※パートナー枠…マッチング企業と市町村の課題解決の取組を市町村が主体的に実施する枠。県は必要に応じサポートを行う。
次年度以降のチャレンジナガノについて
次年度も、チャレンジナガノは実施予定であり、下記のスケジュールを予定している。
今後ますます取り組みをパワーアップさせていく予定とのことで、より多くの市町村、企業に参加いただきたい。