長野県が主催(運営事務局:株式会社Publink)する、長野県内の市町村が抱える課題を、多様な企業とのオープンイノベーションによって解決する取り組み「チャレンジナガノ2.0」。
R3〜R6の4年間累計で594件の応募があり、288件のマッチングが成立しました。そして、地場産品のマーケティングや公共交通、六次産業化など、すでにプロジェクト化実績が出ているとともに、様々な分野で多くのプロジェクトが事業化に向けて進んでいます。
2025年2月28日に開催された『チャレンジナガノ2.0 2024 DEMODAY』の様子をレポートしていきます。

※本記事は、原則全文書き起こしとなりますが、イベントや話者の意図が一層伝わるように、一部(事務連絡、言い淀み、繰り返しなど)編集を加えております。
※記事内の肩書などは、イベント当時のものとなります。
立科町:住民が活躍する中山間自治体の新しい働き方実現プロジェクト
立科町 企画課地域振興係 上前 氏(以下、立科町 上前):皆様はじめまして、立科町の上前と申します。それでは立科町からご報告させて頂きます。当町では、「御社のDX推進と、町の新しい働き方モデルの構築をご一緒に」というテーマで設定させて頂きました。

立科町 上前:
こちらは立科町の場所になりますが、東信州にある、人口7,000人を切るような町でございます。東京から見ると軽井沢のその先にある里と高原に分かれた観光と農業の町でございます。

立科町 上前:
その中で、自分らしく働ける仕事の選択肢が少ないというところが大きな課題としてあります。これは立科町だけでなくて、おそらく過疎地域や中山間地域にも同じような課題があるのではないかなと思います。

立科町 上前:この課題に対しまして、立科町では「社会福祉型テレワーク」という言葉を作って推進し、様々な事情の中で活躍できる働き方を創り出しています。

立科町 上前:
ちょっとスキーム的な話ですけれども、社会福祉型テレワーク推進事業ということで、様々な事情のある多様な住民が、町のいろんな場所でテレワークを使った仕事を通して、社会参加をする仕組みを動かしております。
今回はそのうちの雇用創出型テレワーク、どんな住民も町内で働くことを応援するような仕組みのご提案をさせて頂きましたので、そのマッチングの報告になります。

立科町 上前:
この雇用創出型テレワークにつきましては、これまでに多くの企業様から受注を頂いていて、多くの住民の方に仕事をして頂いております。
今年も恐らく2,000万円ぐらいの受注金額になりますが、多くの企業様から主にバックオフィス業務、ノンコア業務を中心に受託しております。

立科町 上前:
ワーカーさんの数も人口の1.5%を超えるような方が登録するようになりました。結果的に子育て中の方が多くいらっしゃいます。

立科町 上前:企業の皆様と取り組みたいこととして、様々な住民が活躍できる多様な働き方を一緒にしたいと。働きたいという登録ワーカーが増えたので、御社の外注業務はありませんか?という提案をさせて頂きました。

立科町 上前:
結果4社の皆様とマッチングをして、面談や情報交換させて頂きましたが、残念ながらすぐに具体的な連携には至らなかったというところでございます。

立科町 上前:
決して喧嘩別れしたとかではなくて、それぞれが特徴ある取り組み、特にそれぞれ地方の人材育成をして活用するようなBPO事業をされている。一方で、当町には当町の仕組みで積み上げてきたものがあって、その事業のフェーズが異なっていましたので、今すぐのマッチングには至らなかったというところでございます。
しかしながら、皆様の話を聞くと、目指してる所は同じなんですね。地方において、眠っている人材を活躍できるようにして、人手不足の中で活躍して頂こうというような取り組みであったりとか、それが地方創生に結びついたり、地域DXも推進されたりして、な大きな社会課題を解決したいという思いを、ボランタリーベースではなくて、経済活動として事業を組み立てている企業様がいらっしゃるというところを伺えたのが、私としてはありがたく、勇気づけられることが多かったので、そういった機会を頂いたチャレンジナガノのご縁にはとても感謝しております。

立科町 上前:
最後になりますが、この雇用創出をしていく取り組みにつきましては、2025年4月1日に新たに法人を立ち上げる準備が今ちょうど佳境に入っております。この新しく立ち上げる一般社団法人で、雇用創出のテレワークを推進してまいります。引き続き力添えをお願いしたいと思っております。
具体的には、今お聞きの企業様でアウトソース先に困っている、あるいは事業拡大に伴って人材不足だというような企業様が多くいらっしゃるのかなという風に思います。
当町のこの取り組みは、一部東証プライム市場上場企業様からも多くお声掛けを頂いておりますし、実績も積み上げておりますので、ぜひ人手に困ったらお声掛け頂きたいなという風に思っております。
こういった取り組みを進めていく中で、今回のチャレンジナガノの中で4社の皆様とマッチングさせて頂いた、あるいはこうやって事業取り組みを紹介させて頂ける機会は、とてもありがたいものと思っております。来年以降も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


Publink 栫井:
どうもありがとうございます。ここから飯田市様が3つ続きます。まず1つ目、移住定住の部署からになります。飯田市様、登壇お願いいたします。